池袋が熱狂!第58回ふくろ祭り前編~神輿の迫力~

秋の池袋を代表する「ふくろ祭り」。街全体が笑顔で包まれるあの空気感を、多くの人に伝えたいと思い筆を走らせました。神輿の迫力、屋台グルメの魅力、そして人と人がつながる温かさを、この記事で感じていただければ嬉しいです。
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今年神輿デビューを果たすも神輿が想像以上に重く、途中からほぼ担がれていた人。 |
祭りの熱気が街を包む「ふくろ祭り」
池袋西口に100万人が集う秋の大祭

豊島区最大のイベント「ふくろ祭り」。今年で58回目
を迎え、9月27日と28日には前半戦「神輿の祭典」が開催されました。
例年100万人以上が訪れる
だけあって、西口一帯は身動きが取れないほどの人、人、人。浴衣姿の子どもから外国人観光客まで、年齢も国籍も関係なく、池袋の街が一つになっていました。
歴史をつなぐ祭りの原点

1968年に始まった「ふくろ祭り」。商店街の活性化を目的に始まった取り組みが、今や全国から人を呼ぶ一大イベントに。半世紀を超えて続くこの祭りは、神輿とともに池袋の歴史を担いでいるのです。
見ているだけで笑顔になるパフォーマンス
ダンスで広場は大興奮

池袋西口公園では、プロダンサーチーム「CHANGE RAPTURES(チェンジラプチャーズ)」
とスクールに通う子どもたちが一緒にステージへ。軽快なステップとキレのある動きに観客から大きな拍手と歓声が送られました。
客席からは「すごい!」「かわいい!」と声援が飛び交い、会場全体が笑顔で包まれていました。こうした一体感こそ、祭りならではの魅力です。
心に染みる歌謡ショー

夕方になると歌謡ショーが始まりました。甘く切ない歌声が広場に響くと、誰もが立ち止まり耳を傾けます。焼き鳥を片手に生ビールをあおりながら聴くその時間は、最高の贅沢。
気がつけば年配の方が口ずさみ、若者もリズムに揺れている。世代を超えて音楽に酔いしれるひとときでした。
圧巻!神輿の祭典で池袋がひとつに
16基の神輿と4000人の担ぎ手

そしていよいよメイン会場、池袋西口駅前広場。ここに16基の神輿と4000人の担ぎ手が集結しました。威勢のいい「わっしょい!」の掛け声が夜空に響き、肩に神輿をのせた担ぎ手の額には光る汗。
重さに耐えながらも笑顔を見せる姿に、観客からは歓声と拍手、海外から来た旅行客はスマホを構えて大興奮。
宵御輿パレードの迫力

クライマックスは「宵御輿パレード
」。駅前のロータリーを、16基の神輿が大行列となって練り歩きます。ライトに照らされ、金色の装飾が夜空に輝く姿はまさに圧巻。時折、神輿を左右に大きく傾けるパフォーマンスが披露され、観客からは「おおーっ!」と大歓声。
肩車の上から見守る子どもたちも、両手を振りながら「すごい!」と声を上げていました。担ぎ終えた後の担ぎ手たちの達成感に満ちた笑顔が、観ているこちらの胸まで熱くしてくれます。
祭りの醍醐味はやっぱりグルメ
屋台で出会う本格カクテル

ふくろ祭りの屋台は一味違います。たこ焼きや焼きそばといった定番はもちろん、本格カクテルを提供する屋台まで。シェイカーを振る店主の姿に「ここはバー?」と二度見。
おすすめを頼むと、コーヒーの香ばしさとジンジャーエールの爽快感が合わさった一杯が登場しました。不思議なのに、なぜかクセになる美味しさ。あっという間に2杯目を手にしていました。
祭り飯は外で食べるから美味しい

もちろん、食欲をそそる香りに誘われてラム肉の串焼き、鮎の塩焼き、もつ煮込みも堪能。炭火でじゅうじゅう焼ける音、鼻をくすぐる煙、そして口いっぱいに広がる旨み。
祭りの雰囲気も相まって、普段の数倍は美味しく感じるから不思議です。「今日はチートデイだから」と自分に言い聞かせながら、胃袋のキャパを超えるほど食べ続けてしまいました。
池袋の街を熱くした「第58回ふくろ祭り 神輿の祭典」。威勢のいい掛け声と笑顔、そして美味しい祭り飯に囲まれ、秋の始まりを彩る最高の時間を過ごすことができました。後編の踊りの祭典も乞うご期待。