大塚へのアツい想いが記された武藤浩司のNOTEを一読せよ!

創業78年を迎える資産管理会社の(株)ironowa(旧:山口不動産)の7代目代表として近年取り組む大塚駅北口を中心とした取り組みについて解説を交えて綴ります。

「大塚に住んでるの? スゲェじゃん!」と言われたい。出発点となった願望を胸に、JR山手線大塚駅北口を中心に代々不動産賃貸業を営む「株式会社ironowa」(旧山口不動産)の7代目が武藤浩司さんです。

以前の大塚駅周辺(特に北口)を知る方々から最近、「大塚が変った」と聞かれます。その背景には武藤さんが取組み続ける、「ironowa ba project(いろのわ・ビーエー・プロジェクト)」があります。

変化を象徴するように建物に掲げられている「ba」とは・・?様々な背景と経験、出会いから交錯する感情や想いが綴られた「note」を解説しながら、「まちの体温をあげていく」取組をご紹介します。

この記事を書いた人
編集部大嶺晋弥 【大嶺 晋弥】
武藤さんのユニークさに惹かれ、自身も大塚の体温を上げるべく2023年に株式会社ironowaに入社。

エリート街道から一転…闘病と祖母との約束

”うまくいってる ふう ”との葛藤

実は武藤さん、東大卒→メガバンク→監査法人というキラキラ経歴の持ち主。がしかし、突然「うつ」を発症してしまいます。本人曰く要因は、これまで「正解」を出し続けているだけで、自分の人生を楽しんでいなかったのではないか?と振り返ったそうです。

思い悩んだ末、将来は家業を継ぐと約束をした亡き祖母への気持ちが背中を押す形で、2008年当時の山口不動産へ、意気込みと期待を胸に入社するも・・・最初は会計士として毎日忙しくしていた日々や周りの友人たちの活躍に焦りやもどかしさを感じたこともあったそうです。

キーパーソンとの出会い、そして怒涛の試練!

転機は、あの星野リゾートの誘致に動いたことです。この成功が「ironowa ba project」のきっかけとなり、更に、スーパーブランディングディレクターKさんとの出会いから現在の「ba」が爆誕となりました。

しかし、ここで試練が訪れます。親族間での裁判が勃発し、これに端を発してメインバンクからは融資撤回が通告され、元々カツカツだったプロジェクトの資金繰りが・・・。そこからの起死回生、背水の陣で挑んだ役者武藤さんの交渉劇の詳細は・・・

ここではとても書ききれない、書き収めるには勿体ない内容が詰まっていますので是非「note」をご覧になってください。

「まちづくり」って何? 武藤流の答えと最強の仲間たち!

私たちが「まちづくり」なんておこがましい!?

武藤さんは「まちづくり」という言葉に実はあんまりしっくりきていないんです。森ビルや立飛ホールディングスみたいに、一つのまちという程の規模感で「資本」「長期的プロデュース」「愛」をもって取り組んでいることこそ「まちづくり」だと考えているそうです。

アツい想いに共感した仲間たちが、大塚に続々集結!

  • 大塚の顔である!「おにぎりぼんご」の女将・右近由美子さん(移転し「ba02」に)
  • 世界一の靴磨き職人・長谷川裕也さんが「Brift H」(旧MAKE SENSE)を「ba05」に出店
  • 予約が取れない焼き鳥屋「鳥しき」出身の阿部友彦さんは「やきとり結火」を「ba05」に出店
  • 東京大塚のれん街」の仕掛け人、スパイスワークスの下遠野亘さん
  • 世界的デザイナー・コシノジュンコさん(豊島区のイベントでタッグ)

個性爆発!大塚版アベンジャーズが集結です。大塚から新しい価値を生み、ironowaと共に大塚の体温をグングン上げていくに十分な、それにしても凄い仲間たちです。

失敗は成功のモト!イベント大赤字、飲食店で食べログ1.9からの逆襲

駐車場で開催した足水イベント「水ba」の様子。

成功に見える裏には沢山の失敗がつきものです。武藤さんも初めて手がけた飲食店「eightdays dining」は、オープン当初食べログ1.9という衝撃のスコアから・・・。駐車場で開催した足水イベント「水ba」はなんと1,500万円を投じて大赤字と聞いてびっくりしました。

これらの苦い経験から独りではなく「共感を得られる仲間とビジョンを共有し、熱量を持って取組むことが大事!」ということを痛感されたとのこと、そしてeightdays diningは今や、週末列ができる人気店になってきています。

なんで大塚? なんで豊島区? そのポテンシャルがスゴい!

2021年にリニューアルされた大塚駅北口広場はironowa hiro baと命名されました。

豊島区と言えば「池袋」、しかし「駅袋」とも揶揄され、新宿・渋谷に比べ地域の回遊が乏しいなどとも・・、昨今では池袋西口公園(通称:IWGP)が舞台を有した「GLOBAL RING」へ、造幣局東京支局の跡地が「IKE・SUNPARK」に生まれ変わるなど、子育て環境も充実し、今や話題に事欠かないエリアに。

並行して大塚駅北口広場の整備が進み、こうした場では珍しいネーミングライツを公募し当時の山口不動産が獲得、「ironowa hiro ba」と命名し2021年3月に完成となりました。・・・そうです!現「ironowa」の名前は広場からいただいたものなのです。

大塚駅周辺の清掃活動#CleanUpOtsukaでは過去大規模な人数での活動も。今も定期的に活動を継続しています。

ironowa hiro ba としてリニューアルされたころから、ironowaを主体とした地域のゴミ拾い活動「#CleanUpOtsuka」がスタート。周辺に住む人、働く人、訪れる人たちとの多様な「つながり」も生まれました。現在も定期的に活動中です。

さらば山口不動産!こんにちは「ironowa」!未来へGO!

少数精鋭!?各分野に個性を持つバランスのとれた輪

そして2023年、「株式会社ironowa」に社名変更しました。「所有資産」の枠を超え、もっとカラフルでユニークにまちの体温をあげていくという覚悟ともとれます。新社名「ironowa」には「iro(色=多様性)」と「wa(輪・和=つながり・協力)」の意味が込められているとのことです。

数々の試練を仲間たちと共に乗り越えてきた武藤さん。「note」での発信を通じて、たくさんの共感と共創の輪が広がっているのではないかと思います。「正解のない問い」に挑み続ける「ironowa」に仲間が集い進化し続けるまち、「大塚」からますます目が離せません。

株式会社ironowa 会社概要

本社所在地東京都豊島区北大塚2-13-1ba07 8F
営業時間9:00~17:00
定休日土日祝日 他
アクセス大塚駅北口から徒歩30秒
電話番号03-3910-8881
公式サイト公式サイト