池袋がまるごと遊び場に!TOSHIMA STREET FES 2025
昨年に続き、今年も足を運んだ「TOSHIMA STREET FES」。街全体を巻き込みながら、音楽・アート・スポーツが融合する池袋のお祭り騒ぎに、今年も胸を熱くしました。
私のように普段ストリートカルチャーに縁のない人にも、ストリートが持つ「自由さ」と「つながり」を、肌で感じてほしくて筆を取りました。
| この記事を書いた人 | |||||||
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大嶺晋弥 |
遅刻ギリギリの朝を毎日パルクールで乗り越えている人。 |
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池袋がフェスになる!街ごと巻き込むスケール感
街全体がステージ!今年のテーマは「遊び場」

11月1日から3日までの3日間、池袋の東西をまたにかけて開催された「TOSHIMA STREET FES 2025」。「フェスを飛び越えて、街全体を遊び場に」というテーマの通り、会場は池袋西口公園グローバルリングから中池袋公園、harevutai、そして池袋第三小学校まで。
駅を出るとすぐ音楽と歓声が溢れ、まるで街そのものが踊っているかのよう。
回を重ねるごとに成長する池袋カルチャー

初開催の2023年から今年で3回目。来場者数はついに7.5万人へ。取材中、「毎年来るたびに規模が大きくなってるよね」と話す来場者も多数。「ストリートカルチャーの聖地を豊島区に」という地域の想いが、確実に形になっていると感じました。
スーパースター清春さん、池袋に降臨!
THEスター登場!会場を揺らした『忘却の空』

フェス初日、西口グローバルリングのステージに清春さんが登場すると観客の歓声が一気に爆発。そして始まったのは、ドラマ『池袋ウエストゲートパーク』の主題歌『忘却の空』。
ライブが始まった途端、その場にいた誰もが、まるで時が止まったかのように清春さんの世界に引き込まれていました。近距離でその姿を見た私は、思わず「これぞ本物のスター…」と呟いてしまうほど。圧倒的な存在感と艶のある歌声に、胸の奥が震えました。
清春さん、実は初の池袋ライブだった!

意外にも、今回が清春さんにとって初めての池袋ステージ。MCでは「池袋と言えば、私らしいので。」と一言。そのユーモアに、観客からは笑いと拍手が同時に沸き起こりました。ステージ上ではクールに見えて、話し始めるとどこかチャーミング。
観客との掛け合いも温かく、ステージと客席の距離がぐっと縮まった瞬間でした。そしてライブの終盤、清春さんがステージを去ったあとも、あの余韻が池袋の街に静かに溶けていくようでした。
アートがつなぐ人と人!街角に生まれる対話
ライブペイントが進化する3日間の物語

中池袋公園では、ライブペインティングが開催され、日ごとに変化する絵が通りすがりの人を惹きつけます。筆を走らせるアーティストの手元に、子どもが見入る姿。「昨日より線が増えてるね!」なんて声も聞こえてきて、作品が街の成長記録のように見えました。
大塚の人気店の絵師も登場、身近な誇りを感じた瞬間

私が特に嬉しかったのは、大塚のクラフトビール店「NAMACHAん Brewing」のイラストを手掛けるMAD BARBARIANSさんが参加していたこと。
「地元のアートが池袋のフェスに登場してる!」と勝手に親戚を見つけた気分。笑顔が絶えないアーティストさんたちの周りには、自然と人の輪ができていました。
子どもも大人も夢中!アーバンスポーツの熱気
ブレイキンもパルクールも、池袋で体験!

ブレイキンやパルクール、ダブルダッチなどの体験ワークショップが開催。現役パフォーマーが直接指導してくれるとあって、キッズブースは常に満員。真剣な表情で技に挑戦する子どもたちの姿に、「この中から未来のスターが出るかも」と勝手に期待してしまいました
観るも良し、参加するも良し!観客を超える体験型フェス

大会では2on2のブレイクダンスバトル、1on1パルクールトーナメント、大学対抗3on3ダンスなどが続々開催。観客がジャッジするDJバトルもあり、会場全体が一体感に包まれます。観るだけでなく、一緒に創るフェス。それがTOSHIMA STREET FESの最大の魅力です。
ストリートは誰のものでもない。けれど、誰でも楽しめる。そんな自由と熱気が池袋を包んだ3日間。TOSHIMA STREET FES、来年もこの街を遊び場にしてくれるに違いありません。
大嶺晋弥