2020年10月に、大塚のゴミ拾いを目的とした「グリーンバード大塚駅チーム」が発足しました。第1回目のゴミ拾い活動には、当時の豊島区長である故高野之夫様にもご参加いただき、賑やかなスタートになったことを覚えています。

今回は、チームの発起人であり、チームリーダーである私から、活動について語らせていただきます。なぜこの活動を始めようと思ったか、今どのようにこの活動を考えているか、皆様に知っていただきたいです。

この記事を書いた人
小堀良治		【小堀 良治】 大好きなビールをたくさん飲むけどもゴミ拾いもします。ゴミを拾ってはビールを飲みます。そんな私を見捨てない社会であれ。

国内外に70拠点！グリーンバードについて

始まりは数人で行ったゴミ拾い活動

グリーンバードの始まりは、2002年に表参道を地元とする青年、数人が始めたゴミ拾い活動でした。当時のメンバーの一人は、現在の渋谷区長である長谷部さんです。

どこか地味で忍んで行うゴミ拾いを、オシャレでかっこいいビブスを着て活動するスタイルは、当時は斬新だったようです。瞬く間に活動は広がり、現在ではなんと国内外に70拠点以上あるゴミ拾い活動に成長。

ポイ捨てしない社会を作ることが目的

グリーンバードの目的は、ポイ捨てしない社会を作ることです。ゴミを拾って街をキレイにすることではありません。「ゴミ拾いしたことがある人はポイ捨てしない。」これを信じて、グリーンバードは拡大を続けてきました。

また、グリーンバードの活動を見た人、参加者と目が合って笑顔を向けられた人もポイ捨てしなくなるかもしれません。その場をキレイにするだけでなく、未来の環境も守っていくこそが、真のゴミ拾いだと考えています。

グリーンバード大塚駅チーム誕生

発足のきっかけは「何者かになりたい」という想い

グリーンバード大塚駅チームが発足したきっかけは、私が大塚で「何者かになりたい」という想いを持っていたからです。私は転職で2020年から大塚に来るようになりました。当時はコロナ禍でマスク着用がスタンダードでした。

当時の山口不動産(現ironowa)という、地域に根ざす会社に入ったのに、マスクで顔もわからない、接触もできない…。そんな中で私が大塚で何者かになるために、「ゴミ拾いをしている人になろう」と思いチームを発足しました。

様々な人に支えられて活動してきた

グリーンバードの活動は、様々な人に支えられてきました。特に私の支えになっているのは、現在10歳を間近に控えた娘が、チーム発足当初から活動に来てくれていることです。

また、私はもともと地元である川崎駅チームの活動に参加しており、そこで大塚駅チーム発足の後押しもしていただきました。いろんな人に支えられていることを、今でも忘れずに活動しています。

社会への関心をつくる場、社会性を身につける活動へ

参加者が人との関わり方を学べる場

グリーンバードの目的「ポイ捨てしない社会を作る」に、最大の貢献をしてくれているのは子供たちです。大塚駅チームは当初から子供たちが毎回のように参加してくれていて、その姿が地域に与えた影響は大きいと思っています。

私は、グリーンバードが社会性を身に付けられる活動になってくれたらと考えています。参加してくれる子供たちは、チームメンバーという普段の生活では出会わない人たちと関わり、話し、距離感を身に付けていく。

大人も、子どもたちとの距離感を学んでいく。参加する全員が人と人との関わり方を学んでいけば、グリーンバードはより価値のある活動になっていくと私は思います。

活動に参加してくれる方に心から感謝

大塚駅チームは、幅広い世代が参加してくれるのが特徴です。活動当初に、まだ生後数ヶ月の赤ちゃんを抱っこしながら、小さなお姉ちゃんと手をつないで参加してくれていたお母さんがいました。

最近では、そのお姉ちゃんが、赤ちゃんだった弟と手をつないで、お母さんと参加してくれています。時が経って成長しても、変わらず活動に参加してくれる姿。もう、これだけでこの活動続けてきて良かったと思いますね。

地域の皆様の支え合っての活動

グリーンバードの活動は、参加者の方々だけに支えられているわけではありません。例えば「おにぎりぼんご」さんは、ゴミ拾い活動後に、普段は行列でなかなか食べられないおにぎりを振舞ってくれます。

他にも、地域のお店の方々が焼きたてのどら焼きの皮をくださったり、様々な方に支えられています。私の活動を支えてくれている娘も、今ではすっかりおにぎりぼんごの皆さんに会うのが楽しみな様子です。

また、この夏は猛暑の中、ちょうど地域のお神輿と活動が重なりました。神酒所の横を通ると、「ご苦労さま！水分補給してって」とキンキンのお飲み物のご提供が！もう、目から汗が止まらなかったですよ…。

これからも末永く活動していきます

こうして参加者の皆さん、子供たち、地域の皆さんに支えられ、グリーンバード大塚駅チームは5年目になりました。ただ、1つ問題点が。私が全然目立たないため、まだ何者とも認識された実感がありません。

ポイ捨てしない社会を作りながら、何者かになりたくて始めたゴミ拾い活動。もっと活動を大きくして、必ず「ゴミ拾いしている人」として認知されます。皆様も興味がありましたら、ぜひ活動に参加してみてください！