大塚駅南口徒歩2分 とんかつ三節実食記

大塚は、歩いているだけで胃袋が寄り道したがる街。そんな大塚で出会ったのが、とんかつ三節です。実は私、揚げ物を食べると高確率でダウンするタイプなのですが、三節のとんかつは最後までおいしくペロッと完食できました。

三節は先代のお父さんとお母さん、そして二代目大将の牧野さんの3人で切り盛りする家族経営。創業は昭和49年で、今年で50年を迎える老舗です。JR大塚駅南口から徒歩2分という近さも魅力。今回は、二代目大将・牧野さんへのインタビューとともに、そのおいしさの理由を臨場感たっぷりにお届けします。

この記事を書いた人
編集部大嶺晋弥 【大嶺 晋弥】
脂身は苦手だけど上質な脂は大好物な贅沢病。

初見の緊張は一瞬で消える

すりガラスの向こうはほっこり空間

店先に立つと、昔ながらのすりガラスの入口に初見はちょっとだけ緊張します。ところが戸を開けた瞬間、その心配はすっと溶けました。店内はカウンター9席、4人掛けテーブル、座敷6席。

席に着くと女将さんがお茶を用意してくれて、空気が一段やわらかくなります。牧野さんに話を向けると、「気楽に入ってきてほしいんですよ」と笑ってくれました。家族経営だからこそ、どこかほっとする安心感があります。

二代目大将・牧野さんは趣味も本気

牧野さんは元々スポーツトレーナー。その後とんかつ屋で修行を積み、家業である三節を継いで今に至るそうです。プライベートでは、バイクやラジコンが好きで、自分でカスタムするほどの本格派です。さらに愛犬家でもあり、「共通の趣味の方が来てくれたらうれしい」と話してくれました。

上とんかつはデカいのに重くない

衝撃のサイズ感

牧野さんが初めての人におすすめするメニューは上とんかつ。運ばれてきた瞬間、ボリューム満点のサイズに圧倒されました。でも食べ始めると、全然重くない。むしろ軽快。

普段揚げ物を食べると気持ち悪くなってしまう私でも、三節のとんかつは上質な脂を使用しているので、最初から最後まで美味しくいただけました。

ブランド豚と米の相性が抜群

三節は素材にもこだわっている。お肉はブランド豚。脂の甘みと赤身の弾力があるタイプで、噛むたびに旨みがしっかり来る。

米も国産の美味しいものを使っていて、箸が止まることを忘れてしまう。ボリュームで驚かせて、食べやすさで裏切って、最後に満足感で押し切る。三節、策士です。

柔らかさの秘密は揚げの見極め

同じ豚でも状態が違うから揚げ時間は毎回変える

三節のとんかつが柔らかい理由は絶妙な火入れ加減。同じブランド豚であっても、そのときどきで肉の状態は微妙に違い、油に入れる時間も毎回変える必要があるという。火を通し過ぎれば固くなるし、逆に火の通りが浅いのも違う。

そのギリギリを見極めて判断するのは難しい。けれど、ベストな揚がり具合を出すことができるのは熟練の経験値があるからこその職人技。

結局全部美味い問題

とんかつや生姜焼きといった人気メニューがおいしいのはもちろん、上ロースは脂身がふんだんで、とにかくジューシー。さらに侮れないのが、隠れた名品のきすフライ。

複数人で来たお客さんが、とんかつやしょうが焼きに追加してシェアすることが多いそうで、気づけばテーブルで揚げ物のジャングリアが開園していることもしばしば。

裏番長チキンかつ

大将のイチオシ!

牧野さんのイチオシは裏番長的存在のチキンかつ。胸肉を使っているのに白身魚みたいな独特の柔らかさで、食感は軽いのに満足感はしっかり。

さらにチキンかつに秘密兵器の「丼たれ」を追加すると別次元へ。親子丼のタレと卵の部分を別添えでもらえる贅沢オプションで、サクサクを守りながらコクを足せるのは強すぎる。鬼にエクスカリバー。

祭りの主役はチキンかつバーガー

イベント時の名物がチキンかつバーガー。近隣のパン屋さんとのコラボがきっかけで誕生し、大塚の祭りなどで人気が出てすぐ売り切れることもあるそうです。

牧野さんは「個人商店が多くて、盛り上げたい人同士で話が弾むのが大塚の良さ」と語ってくれました。店の外でも街の一員として動いているところが、またほっこりなんです。

三節は、職人の揚げの見極めと家族の温度で、心まで満たす一軒でした。揚げ物が重い人ほど試してほしい。大塚で、完食のうれしさに出会えます。

とんかつ三節の店舗情報
住所 〒170-0005 東京都豊島区南大塚1丁目60−16
営業時間

 月・水・木・金・土 昼11:30~14:00 夜17:00~20:00

火 昼11:30~14:00

定休日  日・祝
アクセス  JR大塚駅 南口徒歩2分
決済方法  現金のみ
電話番号 03-3945-9967
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