大塚のたこ焼きは上木家!外フワ中トロ

大塚を歩いていると、なぜか無意識に吸い寄せられてしまう店がある。出汁の香りに足が勝手に方向転換して、気づけばもう注文している。そんな怪奇現象の中心にいるのが、名匠たこ焼 上木家」です。

パッと見は普通のたこ焼き屋さんなのに、不思議と人の縁が繋がる店だと聞き、オーナーの上田さんに話を伺った。食べて、笑って、また帰ってきたくなる。その理由を、お届けします。

この記事を書いた人
編集部大嶺晋弥 【大嶺 晋弥】
たこやき愛好家。しょうゆ顔だけどソースが好き。

外フワ中トロは正義

出汁が効いているから何もつけなくても旨い

鉄板の前でコテが踊る。生地が丸く整えられていくたび、湯気がふわっと立ち上がって、見ているだけで食欲が搔き立てられる。上木家のたこ焼きは大阪仕様の焼き方で、外はフワっと軽く、中はトロっとしているのが特徴。

さらに出汁がしっかり効いているので、食べた瞬間に口の中がジュワっと賑やかになります。よくあるカリカリ勝負ではなく、焼き加減のバランスで魅せるタイプ。熱々を頬張った途端に幸福感が押し寄せる。

上田さんは醤油推し

上田さんがおすすめしてくれたのは「醤油」。ソースの安心感も魅力ですが、醤油は出汁の輪郭がくっきり立つので、素材の良さや焼き加減がより分かりやすいのがポイントです。個人的にもかなりお気に入りの一品で、絶妙な味付けがどんなお酒とも相性抜群です。

王道も変化球もナイスプレー!

ドラフト1位はソース

見事ドラフト1位に選ばれたのはソースのたこ焼き。初手はここが間違いないと上田さんは教えてくれました。甘みと香ばしさが鉄板の香りと合流して、安心感がすごい。しかもサイズ感がちょうどよく、気づくと箸が加速します。

ここで大事なのは、最初から飛ばしすぎないこと。熱闘甲子園くらいアツいのでやけどに注意。

たこのみ焼はお客さん発の名物

そして上田さんがぜひ食べてほしいと話すのが元祖たこのみ焼。これはお客さんのアイデアから生まれたメニューで、キャベツなどを使い、お好み焼き風に仕立てた一品です。店とお客さんの距離が近いからこそ誕生した絶品メニュー。

1階は都電ビュー 2階は秘密基地

都電を眺めながら一杯できるのが粋

1階にはカウンター席が6席。都電を眺めながら、たこ焼きをつまみつつ一杯楽しめる隠れ絶景スポットです。目の前をゆっくり通り過ぎる都電を眺めていると、不思議と気持ちがほどけていきます。外席もあり、夜風にあたりながら飲む一杯はまさに至福のひととき。

2階に秘密基地発見!

2階には畳にテーブルだけのシンプルな個室席があり、最大8人まで入れます。広すぎず狭すぎず、自然と盛り上がる温度感が生まれる空間。例えるなら、友達の実家に遊びに来た時のあの感じ。謎の懐かしさがエモい。

人が集まる理由は店主の人生と育て方にある

野球好きのコメディ俳優が作る空気感

上田さんは大阪出身で、以前はコメディ俳優として活動していた時期や映像の仕事の経験があるそうです。東京ではアルバイト先で現共同オーナーの木村さんと出会い、意気投合して独立を決意。大阪でたこ焼きの有名店にて修行し、2010年10月に上木家大塚店をオープン。

そこから店舗展開を広げてきました。さらに野球は小学生の頃から続け、今は息子さんのチームでコーチも務めているとのこと。舞台で場をつくる力と、チームを見る目が、お店の空気感にも出ている気がします。

うれしい瞬間はスタッフが育った時

上田さんが「この瞬間が一番うれしい」と感じるのは、また来ますと言ったお客さんが本当に来た時、そしてスタッフの成長を感じた時。人を育てる大変さを理解しているからこそ、スタッフが褒められることが何よりうれしいそうです。

それだけじゃなく、人をつなげる場にもなっていて、上田さんが常連さん同士の出会いをアシストし、結婚に至った組が複数あるという話も。たこ焼きを焼きながら縁まで焼き固める、もはや大塚の恋愛インフラです。

上木家は、たこ焼きの旨さで始まり、人の温度でまた帰りたくなる店。都電を眺めて一杯やれば、大塚の夜がもっと好きになります。

上木家の店舗情報
住所 東京都豊島区北大塚2-28-7
営業時間 11:30~23:00
定休日  無し
アクセス  JR大塚駅 北口徒歩2分
決済方法  現金、PayPay
電話番号 03-3949-9368
公式SNS 公式Instagram