大塚で高知のカツオと地酒 ほたえる

大塚駅南口を出て1分。階段を降りた先にあるのは、東京にいながら高知の味を堪能できる場所高知アテと酒 ほたえる。「高知の味って、こんなに美味しいんだ」ってことを、地酒の香りと一緒に持ち帰ってほしくて。お店の人の熱まで伝わる夜を、インタビューの言葉を軸に綴ります。

この記事を書いた人
編集部大嶺晋弥

【大嶺 晋弥】
カツオと同じく足が速い(鮮度が落ちやすい)ので、第一印象がピーク。

大塚で一番近い高知の夜がここにある

駅徒歩1分で高知に着く

改札を出て、南口の賑わいを抜けたらもう到着。大塚駅前から徒歩1分の距離に、地下へ誘う入口があります。扉を開ける前から、漂うのは今日はいい夜になる予感。店内はテーブル中心の席数は34席、ふらっと一人でも、仲間とわいわいでも収まりがいい。

店名からして騒げと言っている

「ほたえる」は土佐弁で「騒げ」の意味。しかも元の言葉は「ほたえな(騒ぐな)」で、それをひっくり返すセンスがもう良い。実際、お店の空気はにぎやかで、でもうるさすぎない。笑い声の温度が高いというか、ちょうどいい心地良さを感じます。

鮮魚は高知直送で食べた瞬間に分かる

カツオは厚みともちもち

名物は、高知県土佐清水漁港から直送される鮮魚。なかでもカツオは「早めに頼まないと売り切れる」という声が出るのも納得です。

口に入れた瞬間、まず厚みに驚き。噛むと、もちっとした弾力が返ってきて、脂の甘みがふわっと広がる。そこから遅れて旨みの余韻が追いかけてくるから、箸が止まらない。

カツオ以外も勘八やイサキまで隙がない

土佐清水直送は、カツオだけじゃありません。季節ごとに変わるその時々の鮮魚が楽しめるのも、この店の魅力。今日は何が届いているんだろうと、メニューを見るのが楽しみになります。

鮮度のいい魚は、主張が強いのに嫌味がない。だから地酒にもサワーにもすっと馴染んで、気づけば「あれも、これも」と、つい追加注文してしまう。

地酒20種が毎週入れ替わりで飽きさせない

今日はどの一杯にする?

ここは「東京リトル高知」を掲げるお店。高知の地酒は常時20種以上を揃え、ラインナップは入れ替えながら楽しませてくれます。その日のアテに合わせて一杯を選べるのも嬉しいところ。

店主の中居さんは、高知県香南市のご出身。高知へ行く予定があるなら、ぜひおすすめの観光地を教えてもらいましょう。

推しメニューはチキンなんばんと野菜サラダ

スタッフおすすめは高知チキンなんばん。東京でよく見るタルタルではなく、高知ではオーロラソースが定番。しかも秘伝のソースって言われたら、もう頼むしかない。甘みと酸味のバランスが絶妙で、食べ進めるほどクセになる。

そして隠れ人気が野菜サラダ。温かい茄子が忍び込んでいて、冷たい野菜の中でふわっと存在感を出してくる。ドレッシングもさっぱりで、箸休めのはずが主役級。常連さんが頼む理由、秒で理解しました。

人が主役でまた来たくなる店

店長の中居さんは、パッションを何より大切にする人

インタビューで印象に残ったのは、中居さんの言葉の熱さ。パチンコ店で15年、飲食の大手企業で経験を積み、コロナ禍で人生を見つめ直して独立。東京で店を出すために各地の飲食店で働きながら街の特性を知るという地道なマーケティングもして、いまの場所に辿り着いた。

そして言うんです。「人生は縁と運とタイミング」。この店、その一言の結晶みたいに感じました。

料理長の塩川さんの優しさが味に出る

料理長の塩川さんは、味もスピードも頼もしい。子どもが5人いる子煩悩な一面があるそうで、そのやさしさが料理の味に出ている気がします。中居さんは「飲食店は美味しいだけじゃダメ。自分にしか与えられない付加価値が大事」と話し、実際に出口まで見送ったり、何気ない会話を大切にしている。

時に常連さんからお酒をもらって飲みすぎる、という人間味まで含めて愛されているのが伝わります。明るくて情熱的で、ちょっと少年っぽい。大塚の夜を、ハッピーにする人です。

大塚で高知に会える夜がある。カツオと地酒、そして中居さんたちの情熱が、明日をちょっと明るくしてくれます。大塚の夜はレッツほたえる。

ほたえるの店舗情報
住所 東京都豊島区南大塚2-46-3大塚グリーンビル B1F
営業時間 月~木・土16:00~24:00    金16:00~翌1:00
定休日  日・祝
アクセス  JR大塚駅 南口徒歩1分
決済方法  現金、PayPay
電話番号 03-3946-7116
公式SNS 公式Instagram