大塚が、知る人ぞ知るラーメンの激戦区なのをご存じですか？「創作麺工房 鳴龍」、「LOKAHi」、「北大塚ラーメン」・・・個性的なラーメン店が数多く存在します。

今回は、都内において「汁なし担々麵」で右に出る店はないと言っても過言ではない、「らーめん子うさぎ」にお伺いしてきました。

「子うさぎ」は大塚駅北口ironowa hiro baから徒歩30秒、おそらく大塚駅から一番近いラーメン屋でしょう。昼も夜も混んでいて、駅からも行列が見えるのが、お馴染みの光景です。

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小堀良治		【小堀 良治】 愛読書はラーメン発見伝。ラーメンの頻度は週８回。 ポッコリお腹は都内を食べ歩いた証。

清潔感と温かな空気感、そしてヌジャベスに包まれる店内

2016年にオープンしたお店は、6席のこじんまりした作りですが、清潔感に溢れています。

今の人気ぶりからは想像できませんが、オープンして暫くのガラガラだった頃が本当に懐かしいです。

今や店内には、老若男女問わず、海外の方も毎日多数押し寄せてきます。

もともとは塗装業を営んでいた店主の道明さん。紆余曲折を経ながらも　ラーメン屋で修業、大塚で「子うさぎ」を開くことになったそうです。

道明さんの地元が隣駅巣鴨ということもあり、大塚での開業に違和感は無かったとのこと。とても嬉しいですね！そして、店内で特徴的なのはお客さんのマナーがとても良いこと。

道明さんが大好きなミュージシャン、ヌジャベスの音楽な店内に流れる中、自発的に食器を下げたり、他のお客さんが通りやすいように椅子を引いたり、いつも温かな空気感が流れています。

ダントツの1番人気はやっぱり「汁なし担々麺」！

メニューは、汁なし担々麵、担々麺、醤油らーめんを中心に、トマトや黒ゴマ、カレー風味など多数のラインアップ。

豊富なメニューの中でも、来店客のおよそ半数の方が「汁なし担々麺」を注文されるそうです。

こちらが、その１番人気の「汁なし担々麵」

こちらは「汁あり担々麺」

どちらも、唐辛子と香辛料を独自にブレンドして作り上げた自家製辣油・芝麻醤、そして厳選した白ごまとローストピーナッツを使用。

濃厚なゴマ風味が香る至極のオリジナルブレンドと、麺との絡み合いがほんとにたまりませんっ！

その麺は、北海道産小麦粉を使用した自家製麵。「汁なし」は中太麺の少しもっちりした食感、「汁あり」はしっかりした食感の細麺ストレートが使われています。

麺だけで物足りない方は、〆にライスを注文するのはマストでしょう！ゴマ風味香る豊潤なクリーミー坦々スープは、お米との相性も抜群です。

そして、最後は「味玉醤油らーめん」。

子うさぎに来て、「醤油らーめん？」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、担々麺に引けを取らない素晴らしいクオリティです。

鶏がらと豚骨数種類の魚介・昆布・香味野菜など厳選された素材から丁寧に作られた魚介系出汁は、醤油ラーメン好きをも唸らせること間違いありません。

子うさぎの担々麺で特徴的なのは、辛さとしびれを好みで3段階でオーダーできること。通常は1辛１しびれで十分の辛さですが、辛さに自信がある人は色々チャレンジしてみてください。

旨さの秘訣は「温度管理」！

道明さんに美味しいラーメンの秘訣を伺ったところ、「茹で加減」と「温度管理」を強く意識しているとのこと。確かに、いつもストイックに、麺の茹で時間に気を配っている道明さんの姿は、とても印象的です。

加えて、熱すぎない心地よい温度感をお客さんに楽しんでもらうために、器の温度管理も徹底しているそう。

客足が途絶えることのない人気店で、ワンオペの切り盛りしている道明さんですが、こういった細かいところにも、心配りを忘れない姿勢、本当に見習いたいです。

「クセ」になる街、大塚

大塚駅北口は、ironowa hiro baとして生まれ変わり、昔と姿が一変し、今やとても綺麗になりました。ただ、「ラーメン」や「焼肉」といったＢ級グルメの名店は、多くの人に変わらずに愛され続けています。

今回の「子うさぎ」のラーメンだけでなく、まだまだ隠れた名店が数多く存在する街、大塚。そんな、大塚に是非足を運んでみて下さい。きっと、「子うさぎ」の担々麺同様、「クセ」になりますよ！

最後に店主道明さんより、ご伝言を頂きました。

「麺の茹で加減を気にしすぎるあまり、ご注文頂いたライスを出し忘れていたら、気軽に声をかけてくださいね(笑)！」

らーめん子うさぎの店舗情報