大塚の幻、卓球バー「ping-pong ba(ピンポンバ)」を振り返る

JR大塚駅北口から徒歩2分という好立地に、かつて存在した幻の遊び場「ping-pong ba」。卓球を楽しみつつ、お酒も飲める、いわゆる卓球バーです。
その存在を知る人々にとって、この場所はただの卓球バーではありませんでした。ここはお酒と遊びを通して人と人がつながる、まさに“大塚の憩いの場”
だったのです。
今回は、かつての常連であり、当時の運営会社ironowaの現メンバーでもある私が、魅力を紹介します。まさかの復活も…あるのか!?ぜひご覧ください。
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大塚唯一のエンタメ空間

大塚は昔から飲み屋や美味しい料理屋が多く、食とお酒には事欠きません。しかし「飲み会の2軒目にワイワイはしゃげるお店がない」という悩みを持つ人は多いでしょう。
そんな中で、ping-pong baは人々の心を掴み、ただの卓球バーの枠を超えた究極のエンタメ施設
として愛されていました。卓球を楽しむ場所であるだけでなく、そこには人が自然と集い、笑顔が溢れる空間があったのです。
遊びを通じてつながる人々

ping-pong baの魅力は、その自由でユニークな雰囲気。卓球台の周りには自然と人が集まり、初対面同士でも遊びを通じてすぐに仲良くなれる環境が整っていました。
筆者自身卓球で体を動かしながらのコミュニケーションは自然とテンションが上がり、仲良くなりやすいと感じました。後日みんなでBBQをしたり旅行に行ったりと、第二の青春時代でした。
月1イベントのピンポン大会

ping-pong baでは、卓球の大会が定期的に開催されました。初心者が気軽に参加できるようなハンデ戦やユニークなルールが設けられ、笑い声が絶えなかったのを覚えています。
店員さんたちの気遣いも素晴らしく、新しいお客さん同士が気まずさを感じないよう、さりげなくフォローしてくれていました。こうした人を楽しませる工夫
が、このお店の最大の魅力だったと言えるでしょう。
卓球だけじゃない、多彩な楽しみ方

ping-pong baは、卓球以外にも、ダーツ、カードゲーム、ボードゲームなど様々な遊びを楽しめます。卓球が苦手な人や、酔っぱらってもはや卓球どころじゃない人も、問題なく楽しめる選択肢の広さは嬉しい限りです。
また、お客さんの年齢層も様々です。昼にはおじいちゃんと孫が卓球を楽しむ姿が見られる一方、夜には若いカップルやグループがショットを煽って盛り上がる場面もありました。まさに十人十色の楽しみ方
ができる空間。
名物店長がいたからこその人気
店長の人柄が人を惹きつける

ping-pong baの店長である橋詰氏は、お客さんから絶大な人気がありました。ping-pong baは、広大な店内スペースを活かして様々なイベントが行われましたが、橋詰氏が司会をした会は大盛り上がり。
「この人さえいればイベントは成功する」と言っても過言ではないほどに、頼もしい存在です。どんなイベントも参加者が心から楽しめるように進行し、「また来たい」と思わせる特別な空気感
がありました。
閉店に対して橋詰氏は何を想う…?

多くの人に愛されてきたping-pong baですが、2024年に惜しまれながら閉店。それから月日が経った今でも、かつてのお客さんが立ち寄って「えっ、無くなっちゃったの!?」と驚く声を耳にするほどです。
現在、元店長である橋詰氏は、同ビル(ba01)1階のダイニングレストラン「eightdays dining」の社長を務めています。彼はping-pong ba閉店時に「みんなちょっと待っててね」
と発言しており、復活を期待するファンは多いです。
※筆者が一番期待している
振り返るping-pong baの日々

筆者は、常連として毎週末に必ずping-pong baに通っていました。仕事終わりに立ち寄ると、誰かしら知り合いに会える、心地よい空間でした。あの時のワクワクやドキドキは、今思い返しても「また戻りたい」
と感じるほど。
ping-pong baは、ただのエンターテイメント施設ではありません。店に訪れた人々の出会いやコミュニケーションが生まれる場所であり、そこに集まる全ての人が楽しさを共有できる「究極の遊び場」
でした。
また逢う日まで
今でも多くのピンポン難民がその復活を待ち望んでいます。そして、その日が訪れるのは、きっとそう遠くない未来。ping-pong baがまた私たちを笑顔にしてくれる日
を、心から楽しみにしています。
ping-pong ba、大塚の誇りであり幻の遊び場。その記憶とともに、私たちは新しい遊び場を探しつつ、再会の日を待っています。